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第1回「世界遺産に鎌倉を」(平成19年)
目次 と 報告1頁

第1回ワークショップ  目次
報告書 表紙     1頁
会場風景(写真)     1頁
ごあいさつ  ワークショップ実行委員長 福澤健次  1頁
報告  ファシリテーター 藤井経三郎 1頁
Aテーブル報告  テーブル進行役 大竹正芳 2頁
Bテーブル報告  テーブル進行役 高木規矩郎 2頁
Cテーブル報告  テーブル進行役 アルバレス万智子 2頁
Dテーブル報告  テーブル進行役 田川陽子 2頁
Eテーブル報告  テーブル進行役 長谷川栄子 2頁
Fテーブル報告  テーブル進行役 山崎恵美 2頁
Gテーブル報告  テーブル進行役 横川 啓 2頁
ワークショップ「世界遺産に鎌倉を」について  コメンテーター 伊達美徳 2頁
ワークショップ「世界遺産に鎌倉を」について  コメンテーター 宮田一雄 2頁
ワークショップ「世界遺産に鎌倉を」コメント  コメンテーター 齋藤俊英 2頁
総括シート[1]〜[3]からの項目別集計    2頁
写真・データ    2頁
総括シート(テーブルA)    3頁
総括シート(テーブルB)    3頁
総括シート(テーブルC)    3頁
総括シート(テーブルD)    3頁
総括シート(テーブルE)    3頁
総括シート(テーブルF)    3頁
総括シート(テーブルG)    3頁
 
報告書カット写真
 
会場風景1
会場風景2 会場風景3
会場風景4 会場風景5
 
ごあいさつ ワークショップ実行委員長 福澤健次 
3月15日に御成小多目的ルームで開いたワークショップは、世界遺産登録推進協議会の市民フォーラム実行委員会が昨年11月頃に企画し、準備を進めてきたものです。
配布チラシにもあるように、鎌倉の世界遺産登録とまちづくりに関し、広く市民各層の意見をグループ毎に探り、今後の活動に役立てようという趣旨で持たれました。
土曜日のさわやかな午後でしたが、65人の参加者がテーブルに着き熱心に話合う場が実現しました。
各グループの話合いの前に、広報部会長の内海さんが世界遺産についてのあらまし、鎌倉の取組み、提供資料類の説明をし、また助言役を勤めた地域プランナーの伊達美徳さん、産経新聞の宮田一雄さん、鎌倉女学園校長の齋藤俊英さんから討議の参考になる、お話をいただきました。
会場はシニア・ミドル・大学生・高校生等の年代別4テーブルと、商業等の営業者、芸術文化関係および候補地を囲む丘陵部の外に住む住民達、という立場別3テーブル、合計7テーブルに分かれました。各テーブルには進行役と協議会委員、市の世界遺産登録推進担当の職員が着きました。
 この報告書には当日の活発な話合いの模様、ファシリテーターと各テーブル進行役の報告、コメンテーターの感想・評などを収録しました。当日は参加者の感想・意見などを書いた票紙を模造紙上に貼り、それを進行役が全員に発表しました。この報告書ではテーブル進行役の報告の後に、総括シート[1]・[2]・[3]として収めてあります。
話合いは、鎌倉の世界文化遺産登録に期待されること・懸念すること、鎌倉のまちの良い面・悪い面などのテーマについて行われ、次にそれらが将来どう変化していくべきかついて、第2ラウンドの話合いがされました。その模様は各テーブルの進行役からの報告から読み取っていただける筈です。
中間で助言者から評をいただく予定でしたが、前段に時間がとられコメントの時間があまり取れませんでしたが、冒頭の伊達さんの「世界遺産とは」、宮田さんの「町の規模に対する観光客数」、齋藤校長の「教育的観点」などのお話は、興味深いものでした。この報告書では、当日の短い時間で尽くせなかったご意見、ご感想を書いていただく事をお願いしました。
おわりに、熱心に討議された参加者の皆さん、テーブル運営の難役を勤めた進行役の皆さん、準備・運営に携わった市職の皆さんの情熱が一つに集まって、今回の実り多い会を実現したと強く感じています。
当日もその後も聞かれた意見ですが、市民が語り合う今回のような機会はもっともっと必要なので、引続き第二回第三回の機会を用意して行きたいと考えています。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
当日終りの私のご挨拶は時間に追われて言葉足らずでしたが、鎌倉の世界文化遺産登録がうまく運ぶように、またあの際引用した句「谷戸谷戸に友達住みて良夜かな」という想いを沢山の人々が共有する町になっていくように、と願っています。
 
報告 ファシリテーター 藤井経三郎
市民の感性と熱意が凝縮して--------はじめての本格的な市民参画
世界遺産登録は“市民によるまちづくり”のステップ”
 1991年日本は世界遺産条約を批准し、翌年鎌倉は暫定目録に登載されました。しかし、正式登録をめざし動きだしたのは1996年で、第3次総合計画に登録推進を掲げ、1998年(財)鎌倉風致保存会に活動方針策定委員会が組織され、2000年に「中世の城塞都市鎌倉」をテーマとした推進計画が提示されました。それを受け「鎌倉の世界遺産登録をめざす市民の会」が発足、以後連続シンポジウムや歴史見学会などの活動が続けられています。
市は登録推進の担当部局を設け、国、県と連携を図りながら遺跡発掘調査や史跡登録作業を本格化させ、歴史・考古学者を中心とした鎌倉市歴史遺産検討委員会を発足させ、2005年 新たなコンセプト「武家の古都鎌倉」がかかげられました。2006年には文化、宗教、商工、自治会等各界を網羅した世界遺産登録推進協議会が発足、ここに全市的な推進活動体制が整いました。しかし、本来主体となるべき市民による本格的な活動は、今回のこのワークショップがはじめてだといえるでしょう。
 当初からいわれているように、これらの活動の目的が、世界遺産登録だけではなく、世界の鎌倉として誇りが持てるまち、市民が愛し住み続けられるまちへの“まちづくりステップ”だとするならば、それには“市民の意志”という強固な基盤がなければなりません。今回のワークショップの意義はまさにここにあるのです。
はじめて見えてきた市民の知恵と熱意
まず7つのテーブルが、世代、職業、地域、高校生、大学生など多彩に構成されたこと自体を評価すべきだと考えます。鎌倉でも多くの市民活動が展開されていますが、全市民的な立場を網羅したものは多くありません。しかも冒頭から活発な意見、提案が飛び交い、次のプログラムに進むのもためらうほどでした。鎌倉と世界遺産に対する日頃の想いが迸ったということでしょうか。
集約し 醸成し そして市民の力へ
今回は私の不手際から、時間が不足し全体の集約化が不可能でしたが、そのすべてが各テーブルの進行役によってこの報告書にまとめられています。これを素材に確乎とした成果とするのが、次のワークショップの目的と考えられます。  世界遺産登録への市民の熱い議論は、わがまち鎌倉を改めて厳しく見直す貴重な機会です。また広く世界から、この鎌倉が凝視されることで、まちの個性をより鋭く磨き出していくことにもなります。第2回へ、さらに多くの市民の知恵と熱意のある参画を期待したいものです。


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