ごあいさつ ワークショップ実行委員長 福澤健次
3月15日に御成小多目的ルームで開いたワークショップは、世界遺産登録推進協議会の市民フォーラム実行委員会が昨年11月頃に企画し、準備を進めてきたものです。
配布チラシにもあるように、鎌倉の世界遺産登録とまちづくりに関し、広く市民各層の意見をグループ毎に探り、今後の活動に役立てようという趣旨で持たれました。
土曜日のさわやかな午後でしたが、65人の参加者がテーブルに着き熱心に話合う場が実現しました。
各グループの話合いの前に、広報部会長の内海さんが世界遺産についてのあらまし、鎌倉の取組み、提供資料類の説明をし、また助言役を勤めた地域プランナーの伊達美徳さん、産経新聞の宮田一雄さん、鎌倉女学園校長の齋藤俊英さんから討議の参考になる、お話をいただきました。
会場はシニア・ミドル・大学生・高校生等の年代別4テーブルと、商業等の営業者、芸術文化関係および候補地を囲む丘陵部の外に住む住民達、という立場別3テーブル、合計7テーブルに分かれました。各テーブルには進行役と協議会委員、市の世界遺産登録推進担当の職員が着きました。
この報告書には当日の活発な話合いの模様、ファシリテーターと各テーブル進行役の報告、コメンテーターの感想・評などを収録しました。当日は参加者の感想・意見などを書いた票紙を模造紙上に貼り、それを進行役が全員に発表しました。この報告書ではテーブル進行役の報告の後に、総括シート[1]・[2]・[3]として収めてあります。
話合いは、鎌倉の世界文化遺産登録に期待されること・懸念すること、鎌倉のまちの良い面・悪い面などのテーマについて行われ、次にそれらが将来どう変化していくべきかついて、第2ラウンドの話合いがされました。その模様は各テーブルの進行役からの報告から読み取っていただける筈です。
中間で助言者から評をいただく予定でしたが、前段に時間がとられコメントの時間があまり取れませんでしたが、冒頭の伊達さんの「世界遺産とは」、宮田さんの「町の規模に対する観光客数」、齋藤校長の「教育的観点」などのお話は、興味深いものでした。この報告書では、当日の短い時間で尽くせなかったご意見、ご感想を書いていただく事をお願いしました。
おわりに、熱心に討議された参加者の皆さん、テーブル運営の難役を勤めた進行役の皆さん、準備・運営に携わった市職の皆さんの情熱が一つに集まって、今回の実り多い会を実現したと強く感じています。
当日もその後も聞かれた意見ですが、市民が語り合う今回のような機会はもっともっと必要なので、引続き第二回第三回の機会を用意して行きたいと考えています。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
当日終りの私のご挨拶は時間に追われて言葉足らずでしたが、鎌倉の世界文化遺産登録がうまく運ぶように、またあの際引用した句「谷戸谷戸に友達住みて良夜かな」という想いを沢山の人々が共有する町になっていくように、と願っています。